『DRAGON FANTASY』(ドラゴンファンタジー)とは、RPGツクール2000で開発された、クローンゲームである。スクウェア・エニックス非公認のドラゴンクエストシリーズとファイナルファンタジーシリーズのクロスオーバー作品。
概要[]
製作者は「タオ」(年齢・性別など一切不明)。
コンセプトは先述の通りドラゴンクエストシリーズとファイナルファンタジーシリーズの融合で、クローンゲームの先駆的存在。システム的には非常にオーソドックスなものであり、ほぼRPGツクール2000のデフォルトの機能を使用している。ストーリーも「原作のクロスオーバー」に徹している。
プレイタイムは約15-20時間で、難易度は決して高くは無いが、適時レベルアップをしていかないと先に進むのは難しい。ゲームバランスの良さ・元ネタの合わせ方の巧さなどから、いわゆるクローンゲームと呼ばれるゲームの中でも続編であるDRAGON FANTASY 2と共に高い評価を得た作品であり、その後乱造されたクローンゲームのバイブル的な扱いを受けている。
システム[]
アビリティ[]
魔法はレベルアップでは習得するのではなく、ファイナルファンタジーIIやサガシリーズのように魔法屋に売っている書物を購入して習得する。ただし覚えられる魔法の属性は各キャラごとに固定されている。
また、特技はレベルアップで覚え、威力についてはほとんどの特技が攻撃力に依存している。
名前変更[]
ルイーダのお店の二階にいる「命名神マリナンに仕える神官ネミングウェイ」に話しかけると主人公および仲間の名前変更が可能。ただし「ろと」「ロト」には変更できない。
また、父・オルテガは変更できない。
ストーリー[]
パラメキア帝国の皇帝が魔王と契約し、次々と魔物を召喚して世界征服を始めた。それを止めるためにオルテガは単身パラメキア帝国に乗り込むが罠に落ちて亡くなった。オルテガの息子は父の意思を受け継ぎ皇帝を倒すために旅に出た。
キャラクター[]
主人公と仲間[]
- 主人公
- DQ3の主人公(男)。ドラゴンクエストシリーズの剣技の他に、FF7のクラウドとFF10のティーダの技を覚える。魔法は火・雷・光・回復系を習得できる。
- 竜騎士
- FFTの竜騎士。ドラゴンクエストIIIでの戦士のポジションを持ち、重装備が可能。魔力は低いものの、風・雷系魔法を習得できる。
- 格闘家
- DQ3の武闘家(女)。竜騎士と違い魔法を覚えない。素早さはトップクラス。
- 僧侶
- DQ3の僧侶(女)。白魔道士とは覚える魔法の属性で区別化されており、こちらは風・死・回復系魔法を習得できる。また白魔道士よりやや重い装備も可能。
- 白魔道士
- FFTの白魔道士(女)。こちらは土・光・回復系魔法を習得できる。
- 魔法使い
- DQ3の魔法使い(女)。黒魔道士とは覚える魔法の属性で区別化されており、こちらは火・氷・水・土・毒・無系魔法を習得できる。全体的に黒魔道士より補助系魔法を多く身につける。
- 黒魔道士
- FFTの黒魔道士(男)。こちらは火・氷・雷・闇・無・死系魔法を習得できる。魔法使いより強力な攻撃魔法を覚えやすい。しかし体力は全キャラ中最低。
- 盗賊
- DQ3の盗賊(男)で、隠し通路を発見する能力がある。風・毒系魔法も覚える。
- 青魔道士
- FFTの青魔道士(男)で、敵の技や魔法を使う。特定の敵が落とすアイテムを使用することで青魔法を覚える(FF8と同じ形式)。システム上最初のうちは技を覚えられずお荷物になることも。
- モーグリ
- FF6のモーグリで、地形によって踊りを覚える。氷・光系魔法を覚えることもできる。
- 吟遊詩人
- DQ5の吟遊詩人(原作では汎用キャラ)で、歌でサポートをする。水・土系魔法も覚えられる。
- 玉葱戦士
- FF3の玉葱戦士で、竜騎士や武道家より弱いが育てるとそれ以上になる。覚えられる魔法は火系魔法のみ。
- オルテガ
- DQ3のオルテガで、主人公の父親。今作では皇帝の魔力によってよみがえらされていたが後に仲間になる。斧を装備でき、最終的にはギガスラッシュを覚える。魔法は雷・風・回復系を覚えることから原作に忠実に再現されている。主人公よりややパワー寄りの性能。
- ピエール
- スライムナイト。仲間にするにはスライムを連れて来る必要がある(乗っているスライムはアクセサリー扱いで、外すと大幅に素早さが下がってしまうため実質固定装備)。ただし上位のスライムを倒し、1回目に倒したときに落とすアイテムを装備することによって上位のスライムに乗り換えることも可能。魔法はDQ5とは異なり回復系魔法しか覚えない。
- ホイミン
- DQ4のホイミスライム。人間になりたいために主人公達に仲間になる。水・回復系魔法を覚えるが、攻撃手段や装備できる武具に乏しく、使い勝手はいいとは言えない。
- トンヌラ
- ファイナルファンタジーシリーズのトンベリ。自分の名前がカッコイイと答えるだけで仲間になる。包丁を装備でき攻撃力はトップ。闇・死系魔法も覚えられる。
- ちなみにトンヌラとはドラゴンクエストシリーズに出てくる名前のこと。
- キラーパンサー
- ドラゴンクエストVのキラーパンサー。今作でも原作同様に4つの名前(ボロンゴ、プックル、チロル、ゲレゲレ)から選択できる。雷系魔法を覚えられる。
- ドランゴ
- ドラゴンクエストⅥのバトルレックスで、とある場所の宝を守るが主人公達に負けてから強いものに従い仲間になる。魔法は一切覚えないが、強力なブレスを習得できる。
- 忍者
- FFTの忍者(男)で、追加パッチ・天空編をダウンロードし上書きするだけでルイーダに登録される。二刀流の他、戦闘で専用アイテムを投げることができる。闇系魔法を覚えられる。
- くさったしたい
- ドラゴンクエストシリーズの腐った死体だが、ボツキャラなため仲間にはなれない。
敵キャラクター[]
- 皇帝
- FF2のボス。大魔王と契約し、世界征服を企む。
- ガーランド
- FFに登場した騎士。セーラ姫をさらうも主人公たちに倒される。だが、過去のカオスの神殿でクリスタルをカオスに変えて主人公たちに復讐を燃やし、カオスになる。
- リッチ
- 土のカオス。ピラミッドの最上階で主人公たちを待ち構えている。
- マリリス
- 火のカオス。リッチが倒されたことで封印が解かれ、グツコーを魔物にした。
- クラーケン
- 水のカオスで、ドラゴンクエストⅢの幽霊船を住処にしている。
- ティアマット
- 風のカオスで天空城を乗っ取り、そこに住む人たちをクリスタルに封印。
- グツコー
- FF3に登場する盗賊で、DQ3のカンダタと同様にシャンパーニの塔に部下を率いて住み着いている。
- オルトロス
- FF6に登場する関西弁を喋るタコ。クラーケンを兄貴と呼んでいる。ネプト神殿からネプト竜の目を盗み出した。
- ボストロール
- DQ3に登場する魔物。サロニアの王に化けて帝国と同盟を結ぶが、正体を暴かれた後、勇者たちに倒される。
- シドー
- ドラゴンクエストIIのラストボスだが、今回は皇帝の命を引き換えに召喚された。
- ルビカンテ
- FF4のボス。地下世界アレフガルドの大灯台を管理している。
- グラコス
- ドラゴンクエストⅥのボス。海底神殿でリヴァイアサンを操っている。
- マジックマスター
- FF6のボス。カルベローナ周辺の魔道士の塔で待ち構えている。
- エビルプリースト・ムドー・2ヘッドドラゴン・ツインタニア
- それぞれDQ4・DQ6・FF3・FF5のボス。次元の狭間でゾーマのいるラストダンジョンへの封印を守っている。
- ゾーマ
- DQ3の大ボスにして今作のラスボス。
- 神竜
- 追加パッチ・天空編で最後に戦うボス。通常はDQ3の神竜の姿だが、真の力を解放するとFF5のグラフィックになる
- オメガ
- FF5のボス。追加パッチ・天空編で神竜を倒し、「もっと強い奴と戦いたい」と願うと最後のダンジョンで戦う事ができる。
パッチ[]
公認パッチとして「あじつけのり」の管理人fingaによる「天界編」がある。これは主にクリア後の隠しダンジョンや新職業である「忍者」を使用可能にするためのもので、シナリオそのものが変わるわけではない。