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ポップは、三条陸(原作)と稲田浩司(作画)による漫画及びそれを原作とするアニメDRAGON QUEST -ダイの大冒険-』に登場する架空の人物。アバンの使徒の一人。職業は魔法使い。後に大魔道士。アニメ版の声優は難波圭一が担当した。

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キャラクター概要 編集

アバンの下で修行中だった魔法使い。15歳。ランカークス村の武器商人ジャンク(45歳)とその妻スティーヌ(41歳)の間の一人息子で、村を訪れたアバンに憧れて家出同然に弟子入りした。ダイと出会った当初はすぐ逃げたがる臆病者であったが、その後の旅を通じて大きく成長する。逃げるために策をめぐらせる性格だったが、成長すると共に戦略的撤退の必要性を冷静に判断したり、大魔王バーンの意表をつくほどの聡明な作戦を考える能力として活かされ、チームの士気を支える存在になった。旅の途中で出会った、かつてのアバンの仲間・大魔道士マトリフに師事するようになってからは本格的に呪文の習得に励む。修行の末、マトリフの開発した最強の呪文「極大消滅呪文(メドローア)」を習得するに至る。

名前の由来は「pop(通俗・大衆)」から。作中ではもっとも人間らしいといえるキャラで原作者も「一般人の代表って感じかな」と述べている。

人物 編集

物語開始時点で、アバンの下で1年以上の修行を積んでいた。その成果で、メラゾーマを使えるまでの実力は身につけていたが、少し厳しい課題を与えられるとすぐ諦め本腰を入れずにいた。また、剣に関する事項など、自分に関係なさそうなことなら別に覚えなくてよいという安穏とした姿勢であったため、成長は遅かった。ハドラーの復活を受け、アバンと共にデルムリン島を訪れ、ダイと出会い彼の兄弟子となる。

ダイとの冒険において最初に訪れたロモスで、マァムと出会い、それから彼女に好意を寄せるようになる。クロコダインとの戦いまでのポップは、自分より強い相手に対してはすぐに腰が引け、仲間を平気で見捨て逃げ回ってばかりの小心者であった。アバンがハドラーに敗れた後、ダイの冒険に共についていくことになるが、その際「別に魔王軍と戦いに行くわけではなく、デルムリン島でのんびりしたくないだけ」と言っていた。クロコダイン戦においても「魔王軍と戦おうなんてつもりはもとからなかった」と述べている。それに失望したマァムの殴打と、ポップと同類の卑怯者から変わることができずニセ勇者に身を落としたまぞっほの後押しにより、自らの命を顧みず強敵に挑む勇気を振り絞るようになる。友情のため命を捨てて、絶対にかなわぬ相手にも立ち向かうその姿は、相対したクロコダイン自身にも大きな感銘を与えた。

魔王軍との戦いの中で、師であるアバンのかつての仲間・大魔導士マトリフと出会い、彼のスパルタ教育によって魔法力を大きく伸ばすことになる。マトリフによるポップの印象は、「あんな弱そうな魔法使いは初めて見る」「間違いなく死ぬ」「とんでもない甘ったれで追い詰められないと絶対努力しない」と散々なものであったが、後に彼の自慢の弟子と言われるほど驚異的な成長を遂げることになる。

スケベな面もありマァム以外の女性に鼻の下を伸ばす事もあるが、本質はマァム一筋。マァムへの恋心からヒュンケルをライバル視している節もあるが、心の奥では仲間として、同じアバンの使徒の兄貴分として尊敬している。女性から自分へ抱かれる好意には鈍く、メルルの好意にもまるで気付かず、マトリフにもそのことをもったいないと思われていた。ただ、他人の恋愛沙汰には敏感であり、それに関してはメルルも苦々しく思っていた。

バランとの戦いでは、ダイが記憶を失い八方塞がりの状況の中で自ら憎まれ役を演じて、命を投げ捨てる覚悟でたった一人でバランと竜騎衆の足止めに向かう。竜魔人と化したバランによって仲間たちがことごとく痛めつけられ、ダイを連れ去られる寸前の状況に追い込まれたその時、師アバンの行いを思い出し自己犠牲呪文であるメガンテの使用を決断する。自分たちの運命を変えてくれたダイが、何の疑いも持たずバランの部下となり人間の敵に回ろうとしている光景は、ポップにとって死よりも辛いものであり、ダイの目を覚ますため、僧侶でない自分が使用すれば蘇生はできなくなることを承知の上でメガンテを断行した。そのメガンテは、発動寸前に拳を緩めた隙をバランに突かれ、振り払われて失敗。バランにダメージを与えることはできなかったが、目の前で最大の親友ポップの死を目にしたダイは、ポップの死に対する悲しみ、そして自分のふがいなさに対する怒りで記憶を取り戻した。そして、息子への情も忘れ非情の獣となったバランによりダイが追い詰められたその時、ゴメちゃんの後押しがあったとはいえ、ポップは完全に死んだ状態から呪文を繰り出しバランにぶつけるという奇跡を起こした。その奇跡が、バランに人間の心を取り戻させ、彼から飲まされた竜の血により蘇生した。この竜の血は、与えられれば誰もが蘇るものではなく、蘇るに相応しいだけの強い意志をもつ者に生命力を与えるに過ぎないものであり、ポップはそれに見合う精神力があったために蘇生できた(実際、竜騎衆にもその処置はされていたが、蘇ったのはラーハルトだけであったことが後に明らかになる)。

バーンパレスへと乗り込む直前、ポップはミナカトール使用のために、アバンの使徒5人がアバンのしるしを魂の力で光らせることが必要であることを立ち聞きする。しかしポップは、アバンのしるしを光らせることができなかった。他の4人があっさりと光らせる光景を次々と見たポップは自信を喪失。ダイは竜の騎士と滅亡王家の王女との間に生まれたハーフ(=戦うために生まれたサラブレッド)、レオナは王女、マァムは師・アバンの戦友の戦士と僧侶の子、ヒュンケルは幼少より善悪両方の教育を受けた戦闘のプロ、という顔ぶれにあって自分だけが平凡な武器屋の息子である事にコンプレックスを抱いた。ミナカトール実行時も、しるしを光らせることに失敗したポップは自暴自棄になりかけるが、魔法円の防衛において、自分をかばって倒れ、瀕死となったメルルに対し、「勇気」を持ってマァムが好きだと告白したことがキッカケで、勇気の魂の力に目覚めた。この出来事(本人曰く「情けないてめえ自身に愛想を尽かした瞬間」)により彼は魔法使いとしての能力を大きく成長させた上、マトリフに契約させられていた回復呪文などをも使えるようになり、息絶える直前のメルルを爆発したかのように目覚めた強大な魔力で一瞬のうちに回復した。その時のポップの姿を見たレオナ等は、「賢者の能力に目覚めた」と表現したが、後にポップは自身を「賢者」ではなく、師であるマトリフにならって「大魔導士」と称した。

ポップの魔法力は冒険が進むごとに増し続け、最終決戦時には通常の魔法使いの数倍の魔法力を持つまでに至った[1]キルバーンは「成長度だけならダイ以上」「(勇者一行の中でも)真っ先に始末しなければならない相手」と発言し、「ポップが死ねば誰一人としてバーンの元にはたどり着けないだろう」と高い評価を下していた。知謀の面でもアバンをして「あいにく切れ者なら私以上がもういる」と言わしめる程になり、その頭脳をもって真・大魔王バーン自慢の必殺奥義である「天地魔闘の構え」の弱点を味方の体を張った援護を受けつつも看破し、伝説の武具を切り札に使いながらだが、単独で見事にそれを破った。さらにはダイ一行を何度も苦しめたカイザーフェニックスを、避けたり反射したりではなく、魔法力を集中させた指先で引き裂いて分解すると言う離れ業をやってのけるまでとなる。その際思わず、「オレってやっぱり天才かも」と嘯いたが、ダイには「昔から天才だよ」と肯定される。それ以前にも、自分の力量を上回る天候操作呪文や破邪呪文を使ったり、話に聞いただけの五指炎爆弾(フィンガー・フレア・ボムズ)を不完全ながらも使用(この時、生命力そのものにダメージを受けた)したりと才能の片鱗を見せてはいたが、ついには習得の困難な筈のメドローアを極めて短期間で使いこなせるようになり、師マトリフをして「大した奴」と言わしめた。また、バーンがダイ以外で初めて驚愕によって名前を呼び、ヒュンケルですら「今のポップに勝つのはオレとて容易なことではない」とその実力を認めていた。最終的には魔王軍をもってしてダイを差し置いて「アバンの使徒で最も恐ろしい男」とまで言わしめた。人間の中で間違いなく最強の魔法力と最高クラスの英知をもつ存在となり、ダイの最大のパートナーとして最後まで信頼しあっていた。

大魔王との決戦後、ダイと一緒に「黒の核晶」を空中に運び、運命を共にしようとするがダイによって置いていかれてしまう。決戦後はマァム・メルルとともに(ダイの捜索を最大の目的とした)旅に出ている。

呪文・技 編集

連載開始当初に使用出来た呪文は火炎呪文(メラ系)・氷系呪文(ヒャド系)であった。マァムの魔弾銃(まだんガン)に魔法を込める際に「ヒャド系は得意である」という趣旨のアピールをしているが、その直前のアバンの修行の段階で詰めの甘さを露呈されており、実際にはより強い効果を発揮できるのはメラ系であった。後にポップの必殺技となったメドローアを習得する修行にて、師匠であるマトリフにメラの方が強くて力のバランスが取れてないことを注意されている。

説明がない呪文・技の詳細はDRAGON QUEST -ダイの大冒険- の呪文・技を参照

  • 五指爆炎弾(フィンガーフレアボムズ)
  • 火炎呪文(メラ・メラミ・メラゾーマ)
  • 閃熱呪文(ギラ・ベギラマ)
  • 氷系呪文(ヒャド・ヒャダルコ・ヒャダイン)
  • 爆裂呪文(イオ・イオラ)
  • 天候呪文(ラナリオン)
  • 重圧呪文(ベタン)
  • 極大消滅呪文(メドローア)
  • 瞬間移動呪文(ルーラ)
  • 飛翔呪文(トベルーラ)
  • 回復呪文(ベホマ)
  • 蘇生呪文(ザオリク)[2]

他多数(マトリフによってほとんどの呪文は契約済であるが、使用可能になった呪文の全貌は本編では描写されていない)

作中ではこれ以外に破邪呪文(マホカトール)と自己犠牲呪文(メガンテ)を1度使用しているが、自己犠牲呪文は本作においては魔法を使うことが出来れば職業を問わず使うことが出来る呪文となっている。また、破邪呪文はポップ自身が単独で使用できたものではなく当時持っていた武器であるマジカルブースターに使われていた宝玉の魔力を利用したものである。ほかにも実際には使用されなかったがステータス上ではベホイミを使える他イオナズンも使える[3]

なお、マトリフには寿命を縮める危険性がある五指爆炎弾の使用は禁じられており、ポップ自身への負担も大きく、2度しか使用していない。

補足 編集

連載中に行われた読者によるキャラクター人気投票では、結局主人公であるダイに勝つ事は無かったが、それでも最後の人気投票では常に2位をキープしていたヒュンケルを追い抜くなど大健闘を見せた。呪文・必殺技の人気投票においては彼のメドローアが1位を獲得している。

脚注 編集

  1. 例えると、ポップのヒャダルコは常人の魔法使いでのヒャダイン級である。
  2. これはあくまでザオリク級の回復エネルギーであって、死者蘇生のザオリクを実際に使用した訳ではない。
  3. 正確にはイオナズン級の破壊力の爆裂呪文。

関連項目 編集

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