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ドラゴンクエストシリーズ > ドラゴンクエストシリーズの呪文体系

ドラゴンクエストシリーズの呪文体系(ドラゴンクエストシリーズのじゅもんたいけい)では、スクウェア・エニックス(旧エニックス)のコンピュータRPGドラゴンクエストシリーズにおける様々な呪文を体系別に解説する。

作品における呪文の位置づけ 編集

ロールプレイングゲームにおいては、さまざまな魔法呪術が登場しているが、このドラゴンクエストシリーズも例外ではない。本シリーズでは魔法の発動には「呪文を唱える」(詠唱が必要であるため、口を塞がれると使用は不可能となる)ことが必要であり、それによる魔法そのものも「呪文」と呼ばれることが多い[1]。勇者系、神官・僧侶系、魔法使い系など使用可能な職業によって分類されることもある。また、シリーズによっては複数の系統の呪文を身につけることもできる。味方のキャラクターのみならず、敵キャラクターにも呪文を使用するものが存在し、中には敵キャラクター専用の呪文も存在する。

シリーズの代名詞といえる要素の一つでもあり、派生作品でも世界観を成す上での重要な役割を担っている。その扱いは作品によって様々であり、誰もが訓練次第で使えるようになる世界もあれば、呪文使用者自体が非常に珍しい世界もある。しかしいずれにおいても、限られたもののみが使用できる強力な呪文の存在がある。

呪文には、敵との戦闘中のみ使用できるもの(攻撃呪文・攻撃補助呪文・補助呪文)、戦闘中と移動中の両方において使用できるもの(回復呪文)、移動中のみに使用できるものがある。作品・呪文ごとに消費MP(マジックパワー)が定められており、呪文を使用するとその者のMPが消費MP分減算される。キャラクターの残りMPが呪文の消費MPよりも少ないと、呪文を使用することはできない。本作ではMPは自然回復しない[2]ため、「まほうのせいすい」「いのりのゆびわ」などのMP回復道具を使うか、「マホトラ」で敵から奪い取ったり、宿屋で泊まるなどして回復させる必要がある。MPの回復はHPの回復より困難な位置づけとなっている。

呪文は基本的に、経験値をためてキャラクターのレベルが上がることによって覚えるが、『VI』以降ではそれ以外にも「職業レベル」や「スキルポイント」のアップによって覚えるケースもある。また、一部、ストーリー中のイベントによって覚える呪文もある(なお、このことは特技(→ドラゴンクエストシリーズの特技一覧)についても同様である)。

呪文の多くは、その呪文の形態に応じて名前が付けられている。例えば、メラは「めらめら」というような炎の形容、「ギラ」は「ぎらぎら」と光の形容を捩ったようなネーミングがされている。中には過去のアニメから取ったようなネーミングもあり、「ラリホー」はアメリカテレビアニメ、『スーパースリー』に登場する主人公たちのかけ声でもある。また、「デイン」は雷系呪文であり、ライデイン=雷電と通じる。他にも地方の方言を入れたと思われる物もある。例えば「ヒャド」は冷たいことを「ひゃだるっこい」という地方もある。系統によって接頭語・接尾語的なものもあり、魔法関係は「マホ〜」みんなで唱えるものは「ミナ〜」、威力が強くなるものは「ベ〜」「〜マ」がつく傾向がある。

ほとんどのシリーズでは攻撃呪文のダメージは、呪文を受ける側に耐性がない限り使用者のレベルや能力に関係なく一定となっているが、『ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君』では「賢さ」、『ドラゴンクエストIX 星空の守り人』では「攻撃魔力(一部は回復魔力)」と、それぞれのステータスの数値によって威力が上下する。

『V』までは呪文の名称はどんなに長くても5文字までであったが、『VI』以降で「マジックバリア」「メダパニーマ」「メラガイアー」等6文字以上の呪文が多数登場し、この定義は覆された。

本編に登場した呪文 編集

以下では、ドラゴンクエストシリーズにおける呪文を体系別に解説する。

攻撃呪文 編集

相手に直接ダメージを与える、または相手を倒すことを目的とした呪文。戦闘中にのみ使うことができる。

ダメージ系(系統別) 編集

大まかに以下のような系統に分けることができる。モンスターには以下の系統ごとに耐性が設定されており、『IV』まで(リメイク含む)は効く確率により100%のダメージを与えるか全く効かないかが決まる。『V』以降は耐性の強さによってダメージが増減する(全く効かない耐性でない限り、少量でも確実にダメージを与えられる)。

メラ、メラミ、メラゾーマ、メラガイアー(メラ系)
『III』で初登場。メラガイアーは『ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカーシリーズ』『IX』で登場。
相手に火球をぶつける。対象は1体(ただし、メラゾーマとメラガイアーは『ドラゴンクエスト モンスターバトルロード』では対象が敵全体となっている)。初等のメラは魔法使いなどが最初に覚えるもので、ダメージも小さい(これを利用して敵のマホカンタの有無を確認するのも手法の1つ)。しかし、メラミ・メラゾーマとなるにつれてダメージ量は飛躍的に増大し、ボス戦でも活躍する呪文となる。
メラストーム
『IX』のメタルブラザーズのみ使用。メラを3連発する。対象はランダム。
ギラ、ベギラマ、ベギラゴン、ギラグレイド(ギラ系)
ギラとベギラマは第1作から登場、ベギラゴンは『III』で初登場。ギラグレイドは『ジョーカー2』で登場。なお、『ジョーカー』『IX』ではこのギラ系そのものが登場しない。
メラ系が圧縮された火の玉であるのに対し、こちらは帯状に炎を放出して攻撃する。もしくは、高エネルギーの熱閃で燃やす。このあたりは詳しくは設定されておらず曖昧であり、作品ごとに(場合によっては呪文ごとに)差異が見られる。デイン系の呪文がまだ登場していなかった第1作と第2作の発売当初では、ギラが火の玉の呪文、ベギラマが雷の呪文という設定になっていたが、『III』の「公式ガイドブック」の発売以降は閃光の呪文という設定に統一された。漫画『DRAGON QUEST -ダイの大冒険-』、『天空物語』においては、メラよりも熱(プラズマ)を操る呪文としては上級として扱われ、メラ系とは原理が厳密には異なるとされており、エネルギービームで攻撃する描写がなされている。『バトルロード』においても、メラ系は炎属性、ギラ系は灼熱属性と、分類が異なっている。『II』(携帯電話版を除く)ではギラが単体対象、ベギラマが全体対象。『III』以降および携帯電話版『II』では敵1グループ対象。ベギラゴンは威力ではメラゾーマに大きく劣り、イオナズンと比較すると攻撃範囲も威力も劣る。
CDシアターでの詠唱台詞は「炎の精霊よ、我に集え。」(ギラ)、「炎よ雷よ、我の元へ集え。」(ベギラマ)
イオ、イオラ、イオナズン、真・イオナズン、スーパーイオナズン、イオグランデ(イオ系)
イオナズンのみ『II』で、イオ、イオラは『III』で初登場と登場順が前後している。真・イオナズンは『バトルロード2』、スーパーイオナズンは『バトルロードビクトリー』で、イオグランデは『ジョーカーシリーズ』『IX』で登場。
大気中の元素を魔法力で合成して核融合を引き起こし、相手の頭上に爆発を発生させることで敵を攻撃する。対象は相手全体。全体攻撃の上に威力も高いという強力な呪文だが、その分MPの消費も多い。ベビーサタン系統のモンスターはイオナズンを好んで唱えるが、MPが足りないため失敗する(『バトルロード』では代わりにフォークで敵1体を殴りつける)。『バトルロード』では多くの上級呪文が味方側で使用する際に合体特技として発動させるが、イオナズンだけは単体で使用可能。
真・イオナズン?
『バトルロード』における必殺技のひとつ。ベビーサタンのイオナズンと魔力吸収系の技を組み合わせて発動。吸収した魔力と本を使って、本物の爆発を起こす。
ヒャド、ヒャダルコ、ヒャダイン、マヒャド、マヒャデドス(ヒャド系)
『III』で初登場。マヒャデドスは『ジョーカー』『IX』で登場。
氷塊や吹雪によって相手を攻撃する。ヒャドは単体、ヒャダルコは1グループ、ヒャダインは全体が対象。マヒャドは『III』『IV』では1グループ、『V』以降では全体を攻撃する。マヒャデドスは全体が対象。『V』以降にはヒャダインが存在しない。また、ヒャドはスーパーファミコン版『V』では敵のみ使用可能。
バギ、バギマ、バギクロス、バギムーチョ(バギ系)
バギは『II』で、バギマ、バギクロスは『III』で初登場。バギムーチョは『ジョーカーシリーズ』『IX』で登場。
かまいたちを発生させ、相手を切り裂く。対象は1グループ。攻撃呪文だが、魔法使いより僧侶や聖職者のキャラクターが使用することが多い。他の系統と比べてダメージのばらつきが大きいのが特徴。
CDシアターでの詠唱台詞は「風の精霊よ、切り裂け。」(バギ)
デイン、ライデイン、ギガデイン、ジゴデイン(デイン系)
ライデイン、ギガデインは『III』で初登場。デインは『ドラゴンクエストモンスターズ』シリーズに登場。ジゴデインは『ジョーカーシリーズ』に登場。『IX』には系統ごと登場しない。
聖なる力で雷雲を呼び寄せて電撃を落とす。「勇者の血を引くものしか扱えない」等という設定が付随する事が多い。ファミコン版『III』の発売当初のギガデインは「体内から敵を爆発させる」等と設定に混乱が見られたが、「公式ガイドブック」発売以降は電撃の呪文に統一。『ジョーカー』では電撃ではなく聖なる光の呪文となった。『III』『IV』ではライデインが単体、ギガデインが全体攻撃であったが、『V』以降はライデインが全体、ギガデインが1グループ対象。『ジョーカー』では全て単体攻撃。『バトルロード』のジゴデインは究極必殺技、およびとどめの一撃として登場し、敵全員を雷と灼熱で攻撃する。
 ミナデイン
『IV』で初登場。『VIII』『IX』には登場しない。
デイン系の最強呪文。戦闘パーティー全員の力を合わせて(戦闘メンバー全員が一定のMPを消費して)単体に大ダメージを与える。人数が足りなかったり、1人でもMPが足りないキャラクターがいる場合は唱えられない。ダメージは非常に高いが、作品によっては攻撃力を極限まで上げてバイキルトを使用した打撃攻撃の方がダメージが大きくなることもある。またそのターンはパーティー全員がミナデイン以外の一切の行動ができない。『バトルロード』ではとどめの一撃として登場。『II』の勇者たちが唱えるものと『IV』の導かれし者たちが唱えるものの2種類が存在する。
ドルマ、ドルクマ、ドルモーア、ドルマドン(ドルマ系)
『ジョーカーシリーズ』『IX』で登場。
『ジョーカー』では闇の力で地獄のいかづちを呼び、攻撃する。『IX』では闇の力で爆発を起こし攻撃する。対象は相手1体(ただし、バトルロードのドルクマ、ドルモーア、ドルマドンは全体)。与えるダメージはメラ系に匹敵するものの、メラ系と比べてダメージのばらつきの幅が大きいのが特徴。

ダメージ系(上記以外) 編集

以下は、相手にダメージを与える攻撃呪文のうち、上記のように系統別になっていないものである。

コーラルレイン、メイルストロム
『VII』の職業、海賊が覚えることができる。
水流によってダメージを与える。属性はコーラルレインは岩系、メイルストロムはバギ系。コーラルレインは全体、メイルストロムは1グループが対象。『バトルロード』のメイルストロムはモンスター3体の技を組み合わせた必殺技として登場。
ジゴフラッシュ
『VIII』にて敵のみが使う呪文。
光を発して全体にダメージを与えるとともに強制的に幻惑状態(マヌーサをかけられた状態と同じ)にする(耐性も無視される)。この呪文によって力を取り戻すアイテムもある。
マダンテ
『VI』より登場(後にリメイク版『IV』に登場し、ナンバリング数で言うとこちらが若くなった)。一部の作品では呪文ではなく特技として登場している。
詠唱者の全魔力を放出して大爆発を巻き起こすという究極の呪文。禁断の呪文とも呼ばれる。詠唱者の全MPを消費して、その3倍(作品によっては2倍、1.5倍など減少傾向にある)のダメージを全体に与える。炎の息の耐性に依存してダメージが軽減する。『モンスターズ』では固有の耐性が設定されている。『IX』では使用者がまとっているフォースと同じ属性になる。マホカンタで跳ね返すことができない(『ジョーカー2』を除く)。『ドラゴンクエストモンスターズ2』では単体対象で、それ以外では全体対象。
『VI』以降のナンバリング作品におけるラストボスおよびそれ以上の強さを持つ敵も使用することがあり、これらの敵は自身のMPを全回復する技を使用できるため何度でも唱えられる。
『バトルロード』ではゼシカ、バーバラ、オルゴ・デミーラのとどめの一撃としても登場しているが、エルギオスは通常の攻撃として使用。バトルロードにはMPの概念がない為、回復動作なしで何度も使用することがある。
ミナダンテ
『モンスターズ2』において単体攻撃であるマダンテの全体攻撃版であり、効果は他作品でのマダンテとほぼ同様。マダンテの使用者に対し、MP回復呪文マホイズンによって魔力を供給することで発動する。『ジョーカー2プロフェッショナル』では(通常のマダンテも全体攻撃であるため)全員のMPを消費して発動、ダメージの上限値がマダンテより大きい攻撃となっている。
クラスマダンテ
『VIII』におけるチームモンスター「メタぞう」「はぐりん」「スマイル」による必殺技。対象は全体で、ランダムで単体に複数回ダメージを与える。
プチマダンテ
『バトルロードII』に登場。魔力を全て消費せず、程ほどに抑えて放つマダンテの下級呪文。
なお、『バトルロード』にはMPの概念がないため後述のソードマダンテとともに連続使用が可能である。
ソードマダンテ
『バトルロードII』に登場。戦士と魔法使いが協力して放つ究極必殺技。魔法使いが魔力をためている間に、戦士が敵に猛攻を仕掛け、戦士の攻撃終了と同時に魔法使いがため込んだ魔力を爆発させる。
メドローア
『モンスターズ2』、『ジョーカー2』に登場。
火炎系の最強呪文メラゾーマと冷気系の最強呪文マヒャドを組み合わせ、臨界状態を発生させ対象を消滅させる極大消滅呪文。モンスターズ2ではモンスター2体による合体魔法だが、ジョーカー2では単体で使用可能。もともとは漫画『DRAGON QUEST -ダイの大冒険-』のオリジナル呪文で、作中では両手に別々の呪文を同威力で発動させなければならず、習得するのは非常に困難であった。また、同作中では火炎・氷属性に極大呪文がないのはこの呪文のためとされている。
メヒャド
『バトルロードII』に登場。
上級職である賢者のみが使える特殊な合体呪文。名前、発動方法などからおそらくメドローアの下級呪文であり、こちらはメラミとヒャダインを組み合わせて発動する。
他にも賢者が使える合体呪文としてメギラ(メラ+ギラ)、バヒャド(バギ+ヒャド)、イホイミ(イオ+ホイミ)、ラリルマ(ラリホー+ドルマ)、ギマホーン(ギラ+マホトーン)などがある。
ベタン、ベタドロン
『ジョーカー2』に登場。
強力な重力を発生させ、相手を押し潰す。対象のHPに応じたダメージを与える呪文。ベタンは単体に残りHPの1/4、ベタドロンは全体に残りHPの1/6のダメージを与える。
メドローアと同様に元々は漫画『DRAGON QUEST -ダイの大冒険-』で登場した呪文で、「重圧呪文」という表記がなされていた。原作で登場したのはベタンのみで、ベタドロンはゲーム作品オリジナルの呪文である。

非ダメージ系 編集

以下は、相手に「ダメージを与える」以外の方法で敵を倒す、あるいは追い払うための特殊な攻撃呪文である。ゲーム展開の都合上、ボス敵に対しては自動的に失敗する。

ザキ、ザラキ、ザラキーマ(ザキ系)
ザラキは『II』、ザキは『III』、ザラキーマは『VI』で初登場。
相手を即死させるが、失敗することもある。ザキは単体、ザラキは1グループ、ザラキーマは全体対象である。ほとんどの作品でザラキ・ザラキーマよりもザキの方が成功確率は高く設定されている。ファミコン版『II』の説明書では、血液を一瞬で凝固させる呪文と表記されていた。また、ファミコン版『II』のみ「相手の残りHPに関わらず即死」ではなく「即死するほどの大ダメージを与える」効果だったため、掛けられた相手が瀕死の状態で生き残ることもあった。リメイク版『V』では本来存在しないはずのザラキーマを唱える敵がいるが、必ず失敗する。
『バトルロードII』では、ザラキは敵モンスターが使用し、『II』のような「即死するほどの大ダメージを与える呪文」となっている。ザラキーマはとどめの一撃として登場。やはり即死こそしないが、敵チームに絶大なダメージを与える。
メガンテ
『II』で初登場。
自分の命を犠牲にして相手全体を消滅あるいは瀕死状態にさせる。砕け散った敵からは、経験値などを得ることはできない。漫画『ロトの紋章』、『ダイの大冒険』、アニメ『ドラゴンクエスト』では主人公らの師が強敵を道連れに玉砕しようとする際に用いられている(いずれもゲームと違い多少のダメージは受けているが倒しきれず、主人公らがその敵を撃破・撃退している)。作品によって威力の描写に差があり、『ダイの大冒険』では「相手の身体に自分の生命エネルギーを送り込んで内側から爆破させる呪文」という設定から敵1体を道連れにすることしかできないが、『ロトの紋章』ではモンスターの大群をまとめて消し去るほどの威力がある。
リスクが大きく、効かないことも多いため、あまり使い勝手の良い呪文ではない。
『トルネコの大冒険2』には、成功すればフロア中の敵全員を倒すが失敗すれば自分のHPが0になるという、ギャンブル性の強い呪文として登場。PS版ではプログラムの都合上、成功すると倒したすべての敵の分の経験値を得られるようになっていたが、GBA版では修正され、成功しても経験値は得られなくなった。
『バトルロード』ではばくだんいわの隠し技として登場。不気味に笑いながら攻撃を我慢する体制に入り、3回攻撃を受けると爆発。敵に大ダメージを与えるが、自分もかなり大きなダメージを受ける。
ギガンテ
『モンスターズ2』に登場。
効果はメガンテと同じだが、成功率が大幅に向上している。メガンテと、特技とっこうを同時に仕掛けることで発動する。
ニフラム
『III』より登場しているが、『VIII』『IX』には登場しない。
相手を光の彼方に消し去る。対象は1グループ。効くモンスターは限られており、主に弱い敵、ゾンビ系や物質系の敵や一部の夜行性の敵に有効。経験値などを得ることはできない。跳ね返されて味方キャラが受けても決して効果は適用されないため、敵のマホカンタの有無を確認したりマホターンを消去したりする使い道もある。
バシルーラ
『III』より登場。『IX』ではキャラクターの台詞で存在が示唆されるのみ。
移動呪文のルーラと同様の作用で相手を遠隔地に飛ばしてしまう。経験値などは一切得ることはできない(ファミコン版の『III』に限りゴールドのみを得られる)。『III』『VI』『VII』では敵単体が対象。『VIII』では主人公が呼び出したモンスターチームを吹き飛ばす目的で敵のみが使用する呪文として登場する。また、仲間がこの呪文を受けると、パーティから外されルイーダの酒場に戻されてしまう。なお、主人公はこの呪文を受けても効果は一切無い。この呪文は『IV』『V』には登場していないが、使用するとこの呪文と同様の効果を発揮するアイテム「ふうじんのたて」は存在し、こちらは敵全体が対象となる(エフェクトはニフラムと同じものを使用)。
『不思議のダンジョン』では対象を同じフロアの別の場所に飛ばす。
『バトルロード』では状態異常の一種として登場。特定の技を受けるとどこか遠くに飛ばされてしまい、1ターンの間(戻ってくるまで)行動できなくなるが、その間自分に向けられた攻撃もミスになる。

攻撃補助呪文 編集

相手の行動を封じたりステータスを下げたりすることによって、戦闘を有利にする呪文。戦闘中にのみ使用できる。『VII』以降の作品では一定ターンが経過すると効力が失われるようになった。

ドラゴンクエストシリーズ#ステータス異常」も参照

ラリホー、ラリホーマ
ラリホーは第1作、ラリホーマは『IV』で初登場。
相手を眠らせる。ラリホーよりラリホーマの方が成功率が高い。ラリホーは1グループに有効。ラリホーマは『IV』では1体に、『V』-『VIII』は1グループに、『IX』では全体に有効。『精霊ルビス伝説』ではラリホーに「羅麗凰」の漢字表記があてられていた。
メダパニ、メダパニーマ、メダパーニャ
メダパニは『III』で初登場。メダパニーマは『VIII』で初登場。メダパーニャは『ジョーカー』で登場。
相手を混乱させる。メダパニは『III』『IV』では1体に、『V』以降は1グループに有効。メダパニーマとメダパーニャは全体に有効。
マヌーサ
『II』で初登場。
相手を霧に包み、直接攻撃(打撃)の命中率を下げる。対象は1グループ。
『不思議のダンジョン』では物理攻撃とアイテム投げを当たらなくする。
ルカニ、ルカナン
ルカナンは『II』、ルカニは『III』で初登場。
相手の守備力を下げる。ルカニは1体、ルカナンは1グループ(FC/MSX/MSX2版『II』は敵全体)に有効だが、基本的にルカナンはルカニよりも低下率は低い。『IX』では下降率が「すこし」「かなり」となって数字で表示され、仕様も倍率をかけるものに変更された。
剣神ドラゴンクエスト』と『ドラゴンクエストソード』では敵専用呪文で主人公のバリアや盾を小さくする効果となっている。『剣神』ではルカニのみ、『ソード』ではルカナンのみが登場。
ボミエ、ボミオス
ボミオスは『III』で初登場。ボミエは『IX』と『モンスターズ』シリーズに登場。
相手の素早さを下げる。ボミエは1体、ボミオスは1グループに有効。守備力には干渉しない。
アクセントは「ボ」
ダウン、ダウンオール、ヘナトス
ダウン、ダウンオールは『ジョーカー』に登場。ヘナトスは『IX』に登場。
相手の攻撃力を下げる。ダウンは1体、ダウンオールは全体に有効だが、ダウンオールはダウンよりも低下率が低い。ヘナトスは1体が対象。『バトルロードII』のダウンオールは相手の全ての能力値を下げる呪文、および特技となっている。
フール、マフール
『ジョーカー』に登場。
相手のかしこさを下げることで、呪文の効果を低下させる。フールは1体、マフールは全体に有効だが、マフールはフールよりも低下率が低い。
マホトム、マホトーン
マホトーンは第1作から登場。マホトムは『ジョーカー』に登場。
相手の呪文を封じ込め、使用不能にする。マホトムは敵1体、マホトーンは敵1グループ対象。
ペスカトレ
『VIII』で登場。
相手の踊り(ふしぎなおどり、死のおどりなど)を封じ込める。特技の「おどりふうじ」と同じ。対象は1グループ。
マホトラ
『III』で初登場。
相手1体のMPを奪い取って自分のものにする。消費MPは0なので、MPが尽きていても使える。また、仲間に唱えてMPを譲り受けてもらったり(『III』とFC版『IV』のみ)、MPが少ない敵への呪文封じとしても有効。『IX』では敵専用呪文となっているが、杖でダメージを与えると敵のMPを吸収できる(装備している杖やスキル効果によって吸収率は変わる)効果がある。
ギガ・マホトラ
『ジョーカー2プロフェッショナル』に登場。敵単体のMPを4回吸収。
ベマホトラ
ドラゴンクエストモンスターズ1・2』に登場。
マホトラと、MP吸収特技マホトラおどりを同時に仕掛けることで発動する。敵1体のMPを完全に吸い尽くし、使用者2人で分配する。『モンスターズ2』の連携特技まりょくのうねりに相当。
ディバインスペル、マジックハック
ディバインスペルは『VIII』で初登場。マジックハックは『ジョーカー』に登場。
呪文に対する抵抗力を弱め、自分たちからの呪文を効きやすくする。
マジャスティス、ギガジャティス
『VII』で登場。本来の開発目的は魔王を封印する為のもの。
相手にかけられている補助呪文の効果をすべて打ち消す効果がある(特技の「いてつく波動」に類似)。マジャスティスは相手1体対象。ギガジャティスは敵味方全体に効果が及び、さらに数ターンの間呪文を一切使用できない状態にする(こちらは特技の「あやしいきり」と類似)。
ダモーレ
『ジョーカー2』で登場。
命令の際に相手のステータス(HP、MP、攻撃力、守備力、素早さ、賢さ、装備品)を見ることができる。どんな敵にも有効で、効果は3ターン続く。

補助呪文 編集

味方のステータスを上げることなどによって戦闘をサポートする呪文。戦闘中にのみ使用できる。なお、上昇したステータスは戦闘が終わると元に戻る。また、『VII』以降の作品では一定ターンが経過すると効力が失われるようになった。また凍てつく波動を受けると解除される呪文も多い。

スカラ、スクルト
スクルトは『II』、スカラは『III』で初登場。
味方の守備力を上げる。スカラは1人に、スクルトは味方全体に有効だが、スクルトはスカラよりも上昇率は低い。『IX』では上昇率が「すこし」「かなり」となって数字で表示されなくなり、仕様も倍率をかけるものに変更された。
『剣神』ではスクルトのみが登場し、一定時間主人公のバリアを大きくする呪文となっている。
ピオラ、ピオリム
ピオリムは『III』で初登場。ピオラは『IX』と『モンスターズ』シリーズに登場。
味方の素早さを上げる。ピオラは1人に、ピオリムは味方全体に有効。守備力には干渉しない。
バイキルト、バイシオン
バイキルトは『III』で初登場。バイシオンは『ジョーカー』で登場。
味方の攻撃力を上げる。バイキルトは1人(ただし、『バトルロードII』では全体)に、バイシオンは全体に有効。バイシオンは全体に効果がある代わりに上昇率はバイキルトに劣る。
『ジョーカー』と一部作品以外でのバイキルトは与えるダメージが2倍になる効果。重ねがけは出来ない。「はやぶさぎり」「ばくれつけん」などの多段攻撃やムチ・ブーメラン等による複数攻撃では、一撃目のみに効果がある。作品によっては使用されたキャラクター(モンスター)は会心(痛恨)の一撃が出なくなる。
SFC版『V』、『IX』、『ジョーカー』においては攻撃力の数値を上昇させる効果となっており、これらの作品では多段攻撃や複数攻撃のダメージは2撃目以降でも上昇した攻撃力数値に基づいたダメージを与えられる。また使用キャラの攻撃力によってはミナデインをも凌ぐ威力を発揮する場合もある。
バイシルド
『ソード』で登場。
一定時間、主人公の盾を大きくする。
インテ、インテラ
『ジョーカー』で登場。
味方のかしこさを上げることで、呪文の効果を向上させる。インテは1人に、インテラは味方全体に有効。
マホステ
『IV』で登場。
他者が自分にかけた呪文をすべて無効にする。1人に対して有効。『IV』の開発中は「マホナシ」という名前で紹介されていたことがある。漫画『ドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章』では、勇者のみに使える呪文という設定。
マホキテ
『V』で初登場。
相手の呪文を受けたとき、その消費MPの分だけ自分のMPが回復する。ただし受けるダメージに変化は無い。1人に対して有効。マホキテ登場以前の『IV』では、防具「ふしぎなボレロ」を装備していると一定確率で同様の効果が得られる。『モンスターズ』1作目ではマホトラが成長して習得する呪文になっており、マホキテを習得するとマホトラが使えなくなってしまう。『モンスターズ2』以降は独立した呪文となった。
マホターン、マホカンタ
マホカンタは『III』で初登場、マホターンは『VI』『VII』で登場。
他者がかけた呪文を術者にはね返す。マホターンは一定条件で効果が切れるが、マホカンタは戦闘終了もしくはターン経過で効果が切れるまでは何回でも跳ね返す。仲間のかけたホイミなどの回復呪文も跳ね返してしまうが、自分自身に向けて唱えたものに関しては支障はない。『IX』では味方からの呪文を反射しないように変更された。一部のモンスターは最初からマホカンタの効果を持っていることがある。『IV』のラストボスは変身完了時にターンを無視してマホカンタを張る。『V』のマホカンタのみいずれかの味方1人に、それ以外は自分自身にのみ有効。『III』の開発中は「マホテスマ」という名前で紹介されていたことがある。『V』のボスモンスター、イブールのみ専用の画面効果がある(両目が一瞬光った後に画面全体に閃光が走る・但しこの演出はSFC版のみ)。『ジョーカー2』では「つねにマホカンタ」という特性が登場、特定のモンスターは自身に常時マホカンタがかかっており、ターンが経過しようとも、「いてつくはどう」等を受けようとも消滅することはない。
アタックカンタ
『ジョーカー』に登場。
受けた通常攻撃を攻撃者にはね返す。効果は1回で切れる。自分自身にのみ有効。『ジョーカー2』では「つねにアタックカンタ」という特性が登場。
バーハ、フバーハ
フバーハは『III』で初登場、バーハは『ジョーカー』『IX』に登場。
炎や冷気といったブレス系の攻撃のダメージを軽減するバリアを張る。ただし、同じ炎や冷気による攻撃でも、メラ系やヒャド系の攻撃呪文に対しては効果が無い。バーハは1人に、フバーハは全体に有効。
マホバリア、マジックバリア
マジックバリアは『VI』で初登場。マホバリアは『IX』で初登場。
呪文に対する抵抗力を高める。攻撃呪文によるダメージが軽減される他、ルカニやメダパニと言った補助呪文にかかる確率も低下する。マホバリアは1人に、マジックバリアは全体に有効。
アストロン
『III』で初登場(『VIII』『IX』では登場せず)。
味方全体(敵キャラクターが使う場合は自分自身のみ)を鉄のかたまりとし、一定ターンの間全ての攻撃を無効化するが、自分も一切の行動が不能になる。敵の出方を伺うときや、敵のMPを無駄使いさせてしまいたいときに便利。実は眠っている味方がいるときアストロンを使った場合、アストロンの効果が切れた時眠りから覚めているという効果もある。『V』では敵のみが使用する呪文であった。『ジョーカー』では、基本的な効果は同様であるが、「むてきのバリア」を張るという設定になっている。漫画『ロトの紋章』では、勇者のみに使える呪文という設定だった。漫画『ダイの大冒険』および『幻の大地』では、自分に効果をもたらさずに味方に対してかけるシーンがあった。
モシャス
『III』で初登場(『VIII』『IX』では登場せず)。
対象の1人に変身し、HP・MPを除く能力、呪文・特技をコピーする。『V』-『VII』とリメイク版『IV』では敵のみが使用できる呪文。主人公側が使う場合は主人公たちの誰か1人の能力をコピーし、敵キャラクターが使う場合は主人公側の1人の外見と能力がコピーされる。『V』では仲間モンスターのみがコピーされる対象となる。『バトルロードII』では相手チームの誰かに変身し、化けた相手の技のどれかを使用する。相手によっては成功しづらい。なお、イベントでも登場し、『IV』『VIII』ではある村の女の子が使う(『VIII』の方は特に意味はない)。
ドラゴラム
『III』で初登場(『VIII』『IX』では登場せず)。
自分自身をドラゴンに変身させて炎などで敵を攻撃する。変身中は命令することはできない。『モンスターズ』では竜王(ドラゴン形態)と同じ姿になる。『III』『IV』では変身中に攻撃力・守備力・素早さが一定の値になる。『III』では変身するのに1ターン消費し攻撃は次のターンからになるが、吐いた炎は相手がメタル系であっても大ダメージを与えることが出来る。『IV』以降では変身したターンに即座に攻撃できるものの、メタル系には1 - 3程度のダメージしか与えることができない。
マナスティス
『VII』のイベントにのみ登場。戦闘で唱えられる事は無い。
究極魔法と呼ばれる呪文であり、これを唱えると大陸一つを消し飛ばす程の強大な力を持った魔物へと変身する。マジャスティスの効果によってのみ解くことが出来る。
チェイン
『ジョーカー2プロフェッショナル』に登場。ターンの最後に発動し、次のターン、味方全員が連続で行動できるようになる。

回復呪文 編集

味方の状態を回復させる呪文。以下の呪文は特に記述がない限り、戦闘中・移動中の両方に使用できる。

ドラゴンクエストシリーズ#ステータス異常」も参照

ホイミ、ベホイミ、ベホイム、ベホイマ、ベホマ
ホイミ、ベホイミは第1作から登場、ベホイムは『IX』、ベホイマは『ジョーカー2』、ベホマは『II』で初登場。『ジョーカー2』にはベホマが登場しない。
単体のHPを回復させる。ホイミ、ベホイミ、ベホイム、ベホイマになるにつれて回復量が上昇し、ベホマは最大値まで完全回復させる。また、ホイミ、ベホイミはシリーズごとに回復量が異なる。『IX』での回復量は使用者のかいふく魔力に依存する。
『IX』では、電源を入れ、ゲームを開始した直後にホイミを数回使用し、その回復量を調べることで乱数テーブルがわかる「ホイミテーブル」と呼ばれる裏技がある。
CDシアターでの詠唱台詞は「血よ肉よ、傷を塞ぎたまえ。」(ホイミ)
ベホマラー、ベホマズン
『III』で初登場。
味方全体のHPを回復する。ベホマズンは完全回復(『ジョーカー2』のみ完全ではない)。戦闘中にしか使用できない作品もある。ベホマラーは回復量が異なる作品もあり、ベホマズンはベホマラーより大量のMPを消費するが、こちらは消費MPがシリーズによってかなりのばらつきがある(特に『IX』では消費MPが128と、初出の『III』をも大幅に上回る)。また、戦闘中と移動中で回復量が違う作品もある。『IX』での回復量は使用者のかいふく魔力に依存する。
ベホマズン?
『バトルロード』におけるベビーサタンの第3の技。ベホマズンを唱えようとするがMPが足りず失敗。フォークを投げつけて攻撃する。
真・ベホマズン?!
『バトルロード』における必殺技。ベビーサタンのベホマズン?、アークデーモンの真・イオナズンと主人公キャラの攻撃技で発動。敵全体にダメージを与えつつ味方のHPを回復する(完全回復ではない)。
リホイミ
『ジョーカー』で登場。
味方1匹のHPを徐々に回復させていく。
キアリー
『II』で初登場。1人の毒、猛毒を治療する。
キアリク
『III』で初登場。
麻痺を治療。睡眠の治療効果(ザメハと同じ効果)を兼ねている作品もある。対象は『III』では1人、『IV』以降味方全員が対象となった。
キアラル
『モンスターズ』シリーズで登場。
混乱状態を解消。戦闘中のみ使用できる。眠り状態からも復活させる。
ザメハ
『III』『IV』『IX』で登場。
寝ている味方を全員起こす。戦闘中のみ使用できる。上記のキアリクに効果が統合されて、登場しない事もある。またキアリクに眠り回復効果がないこともあり、その場合は人為的に起こす方法がない。
ザオラル、ザオリク
ザオリクは『II』、ザオラルは『III』で初登場。
死んだ味方1人を蘇生させる。ザオリクは100%の確率で完全回復する(『IX』と『ジョーカー2』ではHPが半分)が、ザオラルは成功確率と復活後のHP回復率がザオリクの2分の1、『IX』では回復魔力次第で復活後のHP回復率が変わり、最高で最大HPの半分まで回復する。ファミコン、MSX/MSX2版の『II』ではザオリクで蘇生後のHPが1で、なおかつ戦闘中に使用できなかった。
ザオリーマ
味方全員にザオリクとベホマ(『VI』ではザオリクの効果のみ)の効果があり、『VI』『VIII』において特定の条件を満たすことで使うことができる。
『VI』ではチャモロ、ホイミスライム等が遊び人Lv.8になったとき、「遊び」の特技を使った時に発動することがある。
『VIII』では「ホイミン・ベホップ・はぐりん」のチーム編成時のみ使用可能な必殺技。
マスターゾーン
『VIII』で登場。味方全員にザオリーマとスクルト、敵全員にルカナンの効果。
「スマイル・ホイミン・ベホップ」のチーム編成時のみ使用可能な必殺技。
メガザル
『IV』で初登場。
自分の命を犠牲にして仲間全員を蘇生かつ完全回復させる。全てのMPを消費するが、使用できるのは戦闘中のみ。『トルネコ2』では一度だけHPが0になっても復活できるようになるが、一度唱えると忘れてしまう。『IX』では更に、MPが20以上ある状態で使用しなければ成功しなくなっている。
リザオラル
『ジョーカー2』で登場。
この効果を受けた味方モンスターのHPが0になった時、自動で復活する。
シャナク
『III』『V』と『モンスターズ』シリーズで登場。
1人の呪いを解くために使われる呪文。『III』では呪われたアイテムを装備してしまった際にそれを破壊する。『V』『モンスターズ』では敵にかけられた呪いを解く。
マホイミ、マホリク、マホイズン
『モンスターズ2』に登場。
味方1人のMPを回復する。回復量は消費MPより小さい(故に自分を対象にするのは無意味)。『バトルロードII』のマホイミは必殺技として登場し、敵全員を攻撃する。
マホイミは漫画『DRAGON QUEST -ダイの大冒険-』で、過去に失われた呪文として名称だけが登場したのが初出だがその効果は「過剰な回復魔法力により生体組織を破壊する」攻撃呪文であり、『バトルロードII』の扱いに近い。
マホアゲル、マホヤル、マホヤズン
マホアゲルは『VIII』、マホヤルとマホヤズンは『ジョーカー』で登場。
マホトラとは逆の効果がある呪文で、自分のMPを他の味方1人に分け与える。戦闘中のみ使用できる。マホアゲルは20ポイント前後、マホヤルは術者の残りMPの半分、マホヤズンは術者の残りMPすべてを対象に移動させる。

移動呪文 編集

以下に挙げられるのは移動中に使う呪文である。

ルーラ
第1作から毎回登場。
一度行ったことがある町や村に移動する。第1作ではラダトーム城へ、『II』(携帯電話版を除く)では最後に復活の呪文(パスワード)を聞いた(セーブした)場所に戻る。『キャラバンハート』では馬車にいるキャラの能力によって、ベースキャンプに戻るのみかあらゆる場所に移動できるか変化する。『ジョーカー』では最後に訪れたGピットに移動する。『不思議のダンジョン』では同じフロアのどこかにワープする。『トルネコの大冒険3』とそれ以外の作品では一度訪れた任意の町や村など選択して移動することができる。アイテム「キメラのつばさ」「風のぼうし」と同じ効果(『V』を除く)。
正確には瞬間移動ではなく、空を飛んで目的地へ高速移動する呪文であるため、ダンジョンなどの天井のある場所では頭をぶつけてしまい使用できない。ただし、塔などの場合は屋上や屋外なら使用可能な場合もある。城や町などの屋内では『VI』までなら使用できたが、『VII』以降の作品(『V』、『VI』以外のリメイク版を含む)ではダンジョンと同じ扱いになり使用できなくなっている。使用聖域や重要イベントの進行中に唱えると、「ふしぎなチカラ」によってかき消されてしまうことがある。
『トルネコの大冒険3』では、NPCが行ったことのない場所へ他人の記憶を辿って移動していた。
『VIII』では屋外のエリアでも、自分の真上に屋根などがせり出している場所では頭をぶつけてしまう。テントなども突き破ることはできない。
『III』と『IV』(ファミコン版)では戦闘時に唱えると、その戦闘から離脱することができる。
『V』では失われた古代呪文の一つという位置付けであり、主人公は特定のイベントで習得する。さらにリメイク版では、唱える術者(主人公)が行ったことのない場所でも他人の記憶を辿って一時的に移動可能になること、さらに一度に大人数を運ぶと術者に負担が掛かることなどが明かされている。
『IX』では主人公のみが特定のイベントで習得する。ナンバリングタイトルでは初めて消費MPが0になった(『トルネコの大冒険3』で消費MPが0だった)。
『ジョーカー2』では一部の場所を除いてダンジョンでも使用できるほか、派生として現在いる地形内のいざないの扉に飛ぶ「いざないルーラ」が登場する。
リレミト
第1作から毎回登場。
ダンジョン(洞窟や塔、迷宮)の中から、即座に入口まで脱出する。ルーラと同じくかき消されることもある。
トラマナ
『II』-『VII』『IX』で登場。
毒の沼地やバリア床など、普通に歩くとダメージを受ける場所で、そのダメージを無効化する。一歩でも外に出ると効果が消える場合が多い。『IX』ではトラマナ中に戦闘に入ると効果が消える。
漫画『ドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章』では、術者とその身に触れている者が空中を歩く様な表現がされている。また漫画『DRAGON QUEST -ダイの大冒険-』では「バリアなど魔術的な罠を発動不能にして無効化する呪文」とされておりかつその用途でしか使用していないため、毒の沼地などへ効果は不明となっている。
ラナルータ
『III』-『V』で登場。
昼と夜を逆転させる。町の中などで使用した場合は町などの入口に戻される。昼を夜に変えたい場合のみ、アイテム「やみのランプ」で代用可。
レミーラ
第1作で登場。
洞窟内で主人公の周囲を明るく照らす。「たいまつ」より見渡せる範囲は広い。但し明かりは時間が経つにつれて範囲が小さくなっていき、最後には消滅する。『不思議のダンジョン』では今いるフロアのマップ構造、モンスターやアイテムの位置が分かる。
レミラーマ
『VI』で初登場(『VIII』『IX』では登場せず。SFC版とGB版の『III』では登場)。
本編作品では、唱えるとアイテムやお金が落ちている場所が一瞬だけ光る。『VII』とPS版『IV』ではモンスターの潜む井戸や本棚も光る。『モンスターズ』では異世界のマップを全て映し出す(同じ効果を持つアイテムもある)。
アバカム
『II』『III』に登場。
鍵のかかっている扉を開ける。ただし、この呪文でも開かない扉もある。
トヘロス
第1作から登場。『IX』では登場せず。
一定距離を進む間、自分たちより弱いモンスターが出現しないようにする。道具「せいすい」を移動中に使った場合と同効果。『V』以前の作品では、ダンジョンでは効果がなくフィールド上でのみ有効[3]
『IX』で廃止されたのはランダムエンカウントからシンボルエンカウント方式に変更されたため。「せいすい」を使うとモンスターのシンボルに見つからなくなる。ただし船での移動中はランダムエンカウントであり、せいすいの効果もないためエンカウントを回避する方法がない。
インパス
『III』で初登場(『VIII』『IX』では登場せず)。
発見した宝箱・壷の中身を判別する。青く光ればアイテム、黄色に光ればゴールド(お金)もしくは空、赤く光った場合はミミックやひとくいばこ、あくまのつぼなどのモンスターが擬装している(『III』のピラミッドで黄色く光る宝箱は、ミイラおとこ4匹を倒した後にアイテムを入手可能)。『V』『VI』ではアイテムの鑑定も行う。
レムオル
『III』に登場。
パーティ全員の姿が消える。アイテム「きえさりそう」と同様。街の人からは気づかれなくなるが、モンスターとのエンカウントには何ら影響しない。
フローミ
『VI』『VII』とリメイク版『III』『V』で登場。
洞窟や塔などで現在の地名や階層を知ることができる。リメイク版『V』ではアイテム「チゾットのコンパス」で代用可能。
『VIII』『IX』には登場しないが、地図に最初から地名や階層が書かれているため不要である。

その他 編集

以上のどれにも属さない呪文である。

パルプンテ
『II』-『VII』、モンスターズで登場(『VIII』『IX』では登場せず)。
戦闘中に使える。数種類の効果のうち、何が起こるかはわからない。以下に主な効果を挙げる。ボス戦では、一部の効果しか発動しない(『III』以降)。
  • 「とてつもなく恐ろしいもの」が現れ、敵全員が逃げ出し、味方全員が気絶して戦闘が終了する。
  • 山のように大きな魔人が笑いながら現れ、敵全員に攻撃して去っていく。この魔人と同一のものと思われるものが『バトルロード』のとどめの一撃で登場しており、体に植物の生えた山のように大きなストーンマンの姿で描かれている。
  • 味方のHPが回復する。全体の時と単体の時がある。
  • 敵のMPを奪う。
  • 仲間1人が生き返る。
  • 敵味方全員が生き返る。
  • 敵味方全員が混乱する(敵または味方が複数いる場合は、HPがゼロでない者がそれぞれ残り1匹(人)になるまで相撃つ)。
  • 敵味方全員が眠る(眠りから覚めるタイミング(ターン数)はまちまちである)。
  • 流星が降り注ぎ、敵味方全員のHPが1になり、使った時点でHP1だった者は死亡する。
  • 眩い光が降り注ぎ、使用者が即死するほどの大ダメージを受ける。ただし力尽きなかった場合はそのまま輝く竜に姿を変える(以降対象キャラはコマンド入力ができなくなる)。
  • 敵味方全員のMPが0になる。但しMPが無限に設定されている相手に関しては効果が無い。
  • 暗闇に包まれ敵味方全員の魔法がかき消される。
  • 敵全員が砕け散る(『III』までは戦闘に勝利したのと同様経験値とゴールドが得られるが、『IV』からは逃げられたのと同様何も得られない)。
  • 敵全員が去っていく(ニフラムの効果と同様、経験値は得られないが、ゴールドは得られる)。
  • 白竜があらわれ敵を消し去る。
  • 素晴らしい攻撃力が備わる(「力がみなぎってきた」と表記される作品もある。その後の攻撃が全て会心の一撃になる。ただしムチ系、ブーメラン系、破壊の鉄球を装備している場合を除く)。
  • はやぶさのように素早くなり、パーティー全員の行動が2回行動になる。
  • 戦闘開始時まで時間が逆戻りする。
  • 数ターンの間、時間が止まり、呪文を唱えた者以外行動が一切できなくなる。
  • パーティの並び順が変わる。
  • 山彦が返ってくるだけで何も状況が変化しない(MPは消費する)。
  • 味方全員巨大な竜に変身(ドラゴラムの効果)し、激しい炎や爪で攻撃できるようになる(全員命令できなくなる)。
また、「バトルロードII」では賢者専用必殺技として登場。炎の戦士、ブリザードマンと連携することで発動、呪文系必殺技のいずれかがランダム発生し、時折相手を呪文に弱くする。
リバース
『ジョーカー2』に登場。敵味方全員、素早さや特性によって決められた行動順が逆になる。

漫画・アニメ作品で登場した呪文 編集

ドラゴンクエストシリーズのゲーム作品から派生した漫画アニメ作品には、ゲーム作品に登場した呪文のほかに、それぞれのオリジナル呪文が登場している。それらについては次の各リンク先を参照。

脚注 編集

テンプレート:脚注ヘルプ

  1. 作品世界内の用語として「魔法」という表現が使われないわけではないが、コマンド上では「呪文(じゅもん)」で統一されている。
  2. 但し『VIII』『IX』では、キャラクターの杖スキルを上げたり、杖での直接攻撃(打撃)を仕掛ければ自然回復が身につくためこの原則からは外れる。
  3. これらの作品の中には、ダンジョンで使用すると「効果がない」という意味のメッセージが表示されるにもかかわらず実際には効果があるのもあった。ただしバグという可能性もある。

関連項目 編集

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